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砂糖の摂取量は少ないのに虫歯が多い日本

「甘いものを食べすぎると、虫歯になる。」よく聞くフレーズですがそれは本当でしょうか。海外のお菓子などを食べると、日本で同じもの食べた時よりも甘く感じた経験は無いでしょうか。私は、海外で人気のあるカップケーキを食べたとき、砂糖を食べている錯覚をするくらい甘く感じ、驚いた時があります。実は日本は多くの国々と比べて、砂糖摂取量自体は少ないのです。

しかし、日本は他の国々と比べると一人あたりの虫歯が多いのです。

この事実は世界的にも注目されていて、世界保健機関(WHO)と国際歯科連盟(FDI)の合同レポートでも指摘されています。レポートでは砂糖摂取量が少ないのに虫歯が多い理由として、「日本はフッ化物(フッ素)の利用が少ないことが、最も重要な要因であろう」と述べています。

砂糖はお口の中の細菌の栄養となり、その過程で細菌が出す酸が歯をゆっくり溶かし、虫歯の原因となります。しかし、歯は溶けるばかりでなく、唾液からリンイオン、カルシウムイオンを取り込み再石灰化といって修復される機能をもちます。フッ素は歯の修復を促進したり、歯の強化をおこなう働きをします。

これらのことから、砂糖を控えるように注意するのでは無く、歯磨剤や洗口剤に含まれるフッ素、定期的なフッ素塗布が虫歯の減らすために重要なのです。

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